会長挨拶

会長  吉田 宏

 1949年2月、東京都青梅市琴河原の地に本会の母体となる琴河原学園を創設して珠算教育を開始、35年後の1984年に「正しく整った読みやすい文字」の普及を目的として日本書写能力検定委員会(後に日本書写書道検定委員会および一般社団法人全国書写書道教育振興会となる)を設立いたしました。
1999年3月に毎日新聞社主催による日中学生書写書道交流会の副団長として訪中し、上海の実験小学校などを視察した際、実験小学校のパソコン教室では、子どもたちが真剣に文字入力を練習していた姿がありました。「中国政府は、英語教育と情報教育に力を入れることで経済大国を目指している」と当時の校長先生の言葉を聴いたとき、わが国の教育に危機感を覚え、2000年に「情報リテラシーの普及向上」を目的として本会を設立し、パソコン入力検定試験と全国大会を主とした活動をはじめました。
情報機器で伝える「文字入力」は手書き文字で伝える「書写」と同様に、現代人のリテラシー(読み書き能力)として、ちょうど車の両輪のごとくどちらも欠くことのできない重要な能力です。
今後もこの両輪を普及し続けて参ります。ご理解とご協力を賜りますよう、お願いいたします。